「カツ定食だよっ!」
ニンマリ笑顔のおばちゃんはカツ定食を器用にふたつ持ってきてあたしたちの前に置いてくれた。
「ありがとう、おばちゃん。」
「いいカッコしちゃってぇー、秋ちゃん、この綺麗な子は彼女ちゃんかい?」
大きな声のおばちゃんはやるねぇ、とか言って早川先輩をバシバシ叩く。
…ちょ、超レアなんですけど!?
天下のイケメン先輩でもおばちゃんのパワーには叶わないのかな。
「俺の大事な子ですよ。
おばちゃんのカツ食わせたくて。」
大事な子、にかってにドキドキしながら、あたしはおばちゃんに向かってにっこり笑った。
「藤野春です。
とてもいい匂いですね!」
カツ定食はホカホカご飯とお味噌汁、お豆腐にカツで美味しそう。

