「慧に焦って秋がちんたらしてるから、ここまでしたら流石に動くかなって。」
あたしを離した宮城先輩は、早川先輩の肩をぽんぽんと叩いた。
「無理矢理連れて来るくらいしないと、藤野綺麗でしょ。」
「藤野はいつでも綺麗。」
「あー…はいはい。」
会話の意味がわからないあたしはただただ2人を見て首を傾げるだけで。
チラリとあたしを見た宮城先輩は、またもや腰を引き寄せてピッタリとくっつけた。
「春、本当に綺麗だね。
俺も惚れちゃうかも。」
「おい隼士!藤野はダメだから!
絶対あげないし。ってか触るな!」
真っ赤なあたしをよそに、早川先輩はあたしを宮城先輩からはがして大きな胸の中に閉じ込めた。
「ちょ、早川先輩!?!?」
「藤野は俺の。
隼士にも近藤にも絶対あげない。」
もちろんあたしの心臓はドキドキバクバクで、顔も絵の具で塗ったみたいに赤いと思う(比喩だよ!)

