早川先輩の溺愛。



今日の早川先輩はタキシードに染めた黒髪を固めて硬派のイケメンって感じ。


いつもは柔らかい表情の早川先輩なのに、今はなんかちょっと違う。


「俺より隼士が良かったわけ?」


「そんなんじゃ…」


「じゃあなんで隼士と来てるの。」



あたしは思わず黙ってしまった。
いつもより不機嫌で、どこか少年らしい瞳を持っていた早川先輩の瞳は全く違って。


慧に怒られるのはわかるけど、早川先輩がこんな風になる理由はわかんない。



「えーと、誘われたから半ば無理やり…」


「藤野は、隼士が好きなの?」


切なそうな表情に、あたしは思わず息を飲んだ。