「まぁいろいろあってさ…。」


あたしのやつれ顔に心配そうな顔をしたナオコだけど、話さない限り聞かないのがこのこのいいところ。


「最近疲れてたもんねー、春。」


「あたしも大変なの、最近。」


気持ち的にね…。
あたしに色恋沙汰はまだ早い気がするんですが。


「私もドレス選びたいから、一緒に行かない?」


「行く行く。…あんまきないからわかんないし。」


私服はともかく、ドレスやらなんやらは最近は滅多にきることもない。



そういうのに慣れてそうなナオコと行くのが一番かもしれない。


ナオコと明後日に約束をして、あたしはとりあえずダンスパーティーに備えることにしたのだった。