「…ようは、抱き締めてていいってこと?」
探るような早川先輩の声に、あたしは小さく頷いた。
「そういう気分なんです。」
…本当あたし、意味わかんないから。
「藤野、可愛い。」
いつもなら聞き流せるそんなフレーズも、あたしの胸の鼓動を早めるばかりで。
ってか早川先輩って、こんなに男らしかったっけ?って思うくらい、細いと思ってた腕とか胸板はしっかりしてる。
こんな時に先輩は男の子なんだと感じて、恥ずかしくなって、鼓動が早くなる。
「先輩って、ちゃんと男子なんですね。」
「…今更なんだけど。」
とりあえず、あたしの中で何かが変わった予感が、するようなそんな長い1日。

