「腹一杯すぎて気持ち悪い。」
「それは、そうでしょうね。」
競うように食べ続けたアホ2人は、ご飯4杯目にしてやっと決着がついた。
「俺かっこわりー。」
絨毯にごろりと寝転がった早川先輩のお腹はパンパン。
「俺の勝ちだな。」
よくわかんないけど、早川先輩と慧は何かと競い合いたい子供だと言うことが判明しましたー。
帰宅部早川先輩と、野球部慧とじゃ消費量に差が出るのは当然なんですけど。
とはいえ、慧もかなり苦しいはずだし、絶対見栄張ってるだけよね。
「宮城先輩、この2人いつもこうなんですか?」
「1ヶ月前からずっとね。ウザいでしょ。」
「ウザいってか…
アホですね、ただの。」
へばりながらもいがみ合う2人に、あたしはこっそり肩を震わせた。

