早川先輩の溺愛。




「ところで、明日なに作るの?」

お肉と小麦粉を買っていたことを思い出して、あたしは首を傾げた。


「唐揚げ。」

…は?

「かぶってるじゃん。」

いってくれれば外したのに。
二日連続唐揚げってどうよ。

「大丈夫、俺ら本当に料理できないからどうせ食べられないよ?」

ニコニコ笑顔の宮城先輩だけど、別に笑えることでも誇れることでもなんでもないと思うんだけど。


「…限りある食料なんですからね。」

「努力するよ。」


そんな会話のなか、早川先輩と慧は、競い合うようにごはんを食べ続けていた。