早川先輩の溺愛。




「いいですけど、私の手料理はふつーですよ?」


美味しくもまずくもない、ごくごく平凡な家庭料理。
慣れてる慧はともかく、早川先輩と宮城先輩は何と無く恥ずかしい。


「焦がすなよ、唐揚げ。」

「藤野のならコゲでも食べる。」

「あ、俺焦げならNGで。」


…ウザい、ウザすぎる。
さすがに焦がさないしってか、文句いったら追い出すし。


そんなこんなで、なぜかあたしは育ち盛り3人組に唐揚げを振る舞うハメになり。


早川先輩が持ってくれたカゴに、いつもの倍以上の鳥肉を放り込んだのだった。