早川先輩の溺愛。




「今日母さんも姉貴も夜いないから、春んちで食わせてもらってもいいか?」


慧のお母さんは出勤時間が不定期で、そんな時はお姉さんがよるごはんを作るんだけど。


「ん、いーよー」

慧は自分でも作れるくせに、たまにこうやって食べに来る。


きっと、1人で食べるあたしのことを考えてくれてるんじゃないかなって思うんだよね。


やっぱ1人のごはんは少しだけさみしいから、こうやって食べに来てくれるのは正直嬉しいし。


「え、俺も食べたい。」

「早川先輩!?」

あたしの持ってたカゴをひょいと奪った早川先輩。
…買い物カゴも似合うってどんなだ。

もしかしたら、この前ないちゃったのを気にしてくれてるのかも。



「秋も慧も行くなら俺も〜」