「…じゃ、あたし夕飯の買い出ししなきゃだから。」


こんな馬鹿たちと遊んでる暇はない。


「藤野が買い物するの?」

手に持った買い物メモを覗き込んだ宮城先輩はそういった。


「あ、あたし今1人暮らしなんですよ。」

「自炊も家事もしてんの?」

「そりゃ、そうですよ。」


1年前からずっと、毎日続いてる日課。
たまに慧のお母さんが差し入れくれるけど。


「藤野、偉いな!」

早川先輩はそういってあたしの頭をわしわし撫でた。
…なにこれ、嬉しいかもしんない。


ってか絶対顔赤いから。


「今日の晩飯なににすんだ?」


「唐揚げにしようかなって。」


今日はがっつりお肉の気分。
サラダとからあげとお味噌汁って、学校の数学の時間に決めた。