「この黒髪、すごい綺麗だね。 毎日ちゃんと手入れしてるの?」 そういってあたしの髪に触れる佐々木先輩。 別に褒められるほどじゃないと思うんだけど、嬉しくないワケじゃない。 「乾かしては寝てますよ。」 「俺なんか自然乾燥だよ。」 サラサラと髪を触られるとくすぐったい。 なんかさっきから距離も近い気がするし、なんとなく落ち着かない気分になった。 …というか、あたしの髪の毛なんて話題にして楽しいのかな。