「……あ、もしかして。」
察しのいい恵は気が付いたみたいだ。
「え……何?どういうこと?」
恵と私が頷きあってる意味が分からないようで、姫先輩は私に問いかける。
「姫先輩。悠河先輩は、どうしようもないシスコンです。」
それはもう、うちのお姉ちゃんと匹敵するレベルに。
「ある時、悠河先輩は話してくれました。悠河先輩の溺愛する妹、如月夏菜子ちゃんの話を。」
「きさらぎ……かなこ……。……カナコ?!」
そう。
姫先輩が話していた、悠河先輩が誰か違う女の名前と姫先輩の名前を間違えていたって話。
姫先輩が、悠河先輩を嫌いになったきっかけの話。
シスコンすぎる悠河先輩が、愛しの彼女と愛しの妹を間違えてしまったんだ。
そうだったの……と、事実を知って驚く姫先輩。
「……でも、私よりもその妹さんが好きだったなら、私はそんなに好かれてないよ……。」
「いえ、すっごい姫先輩は好かれてます。」
断言しよう。
悠河先輩は、言ってた。
「俺は生涯結婚はしないかな。彼女もきっと作らない。だって、夏菜子より優先させたい女なんて出来ねぇからな!」
なんてマジトーンで言ってたのに、姫先輩と付き合ったってことは、
余程姫先輩が好きだったということ。
「俺は夏菜子が大好きだ!夏菜子に抱きつけば安眠出来る!」
姫先輩を夏菜子ちゃんと間違えたのは、大好きな妹位、姫先輩が好きだったから。


