プリキス!!




「別に、お前にみっともないって言われてもどうもしないよ。俺の第一信条は初伊。それ以外は興味ない。お前も、俺自身にも。」




掴まれていた手をパシリと払う恵。





恵は。

恵は、確かに私の事を大切にしてくれる。






でもさっきの言葉にあったように、自分の事に興味を持たない。


自分の命にも特に何にも思ってないと思う。


それが、私は怖かったりする。







いつか恵が私の為に自分の命を捨ててしまうんじゃないかって。









東麻君と恵は、そのまま睨み合いを続けていた。







「ふっ……結局……付き合ってるんじゃない。」






冷えきった部屋の中で、ポツリと姫先輩は呟いた。


姫先輩の一言に、睨み合ってた二人も姫先輩を見る。







「結局初伊ちゃんは、恵君にも……出会ったばっかりの敵だったはずの美琴君にも好かれるんだ。えれなは……誰にも愛されないのに。」


ずるい、ずるいよ。


ポロリ、とその目から涙が零れたのを見た。






何だか、私よりもずっと大人びていた姫先輩が、一人ぼっちで寂しいと泣いている子供みたいに見えた。



姫先輩、なんだかんだ言ってやっぱり欲しいのは、地位じゃなくて愛なんでしょう?



気付いてないんですか?









「姫先輩は、愛されてますよ。」