「言ったでしょ?初伊が嘘つくと、目が右にほんのすこーし動くんだよ?バレてる。」
「だからプライバシーの侵害だってば……。」
前に恵は言った。
私が嘘をつくとき、0.1秒位目が動くとかなんとか。
ヤンデレもここまでくると恐ろしい。
でも、それだけちゃんと見ててくれてるというのも事実で。
本っ当ーに癪だけど、恵が私の事を構ってくれてるのがちょっと……嬉しい。
もし今恵に、本当は嬉しいんでしょ?なんて言われちゃったら、きっと私の嘘もバレちゃう。
だからバレないように、目を閉じた。
我ながら名案だと思った。
目を閉じれば目の動きに気づかれないから。
ぎゅーっと思いっきり目を瞑って黙っているのが一番だ、と実行してみれば、部屋の中が凄くシーンとする。
5秒たっても、10秒たっても静かで。
……何?
何だか怖くなって目を開けると、
「へ?」
そこには……
色っぽい目をした恵のドアップがありましたとさ。
「え、めぐっ、恵君?何だか近いんですけど?」
「だって近くないとキス出来ないじゃん。」
「き、キス?!」


