姫先輩はそれから、私を襲わせたり、演技をしてここまで連れてこさせたりした事の経緯を話した。
今回此処での出来事の発端は姫先輩の“お願い”から始まったもので、それに東麻君が乗っかって計画が出来たらしい。
取り敢えず言いたい。
「私、そこまで恨まれるような事してません。」
「あわよくば姫になっちゃおう……とか思ってたでしょう?」
私の反論に、ツーンとそっぽを向く姫先輩。
「なりません。だって姫って事は恵の彼女になるって事ですよ。誰が望んでなりますか。」
「ねぇ、それは酷いよ?俺の気持ちわかってやってるの?」
恵が横で何かを言ってるがスルー。
「嘘つき。恵君みたいなイケメンに迫られて断る筈がないもん。」
「断ります。恵に迫られて流されたら、今頃私の腕の一本か二本、足の一本や二本ありません。」
毅然として言い切った。
病んでる恵の事だ。
「その腕、今まで何人の男に触れてきたの?俺以外の奴に触れられた腕は捨てなきゃ。」
「足なんかあったら、何処かに行っちゃうでしょ?駄目。これからはずっと俺の隣にいて?初伊に不自由を感じさせる事はないよ。」
言う。
絶対言う。
「腕……?何それ。訳わかんない。何で恵君がそんなこと……。」
姫先輩は明らかに疑問を口にして、美琴君は頭にハテナを浮かべてる。


