……これはまさしく……壁ドン……!!
やるなら私じゃなくて、漫画の中でやってよ!!
壁ドン見るのはwelcomeだけど、されるのは望んでないのですが。
そんな事を考えていると、東麻君からじとーっとした目を向けられて。
「……。随分余裕そうだけど、状況分かってるの……?」
「分かってるよ!」
この状況を理解しない程鈍くもないし、そこまで神経図太くないよ!
東麻君は私の事ナメすぎだ。
この距離だと当たり前だけど目が合う。
でも目が合うっていうか……今のこれは目を見られてるって言った方が正しいくらい、見られてる。
「…………なに?」
「綺麗な青だなって。海の色だ。」
関心したように告げられたのは、私の目の色の感想だった。
それこの体制で話す話じゃないよね。
むしろ東麻君の方が状況判ってないと思うけど。
「僕、初伊ちゃんの色、嫌いじゃないよ。」
「え、あ………普通に嬉しい。」
「嬉しい?なら良かった。」
「うん……ありがと……?」
なんか東麻君と話してると、何話してるかよく分からなくなる。
現に今だって壁ドンされて被害者は私なのにお礼を何故か言ってるし。
彼のイメージは、可愛い人→天使→悪魔→変態と動いていったけれど、
今のイメージは“空気”。
空気が掴めないように、東麻君も掴めないから。


