「私の、お母さんはね16歳で私のことを産んだの...。」
その言葉に湊は目を見開いた。
そりゃ、驚くよね...。
「だから、お母さんとお父さんは周りから色々言われた。
そのせいで、お母さんの友達もお父さんの友達もみんな離れていったの。
買い物するだけにも色々大変だった。
日に日にストレスが溜まっていたお母さん達はそのストレスを生まれてきた私に向けた。
いつもいつも、『お前が生まれなければ』って言われたし『お前は望まれてない命なんだっ』とも言われた。
ほんとに、そうだと思った。
私が、うまれて来なければお母さんの友達もお父さんの友達もみんな傍にいてくれた。
買い物だって、普通にできた。
そんな、生活を壊してしまったのが私だから。
四年間ずっと私は空気のように扱われてた。
そんなとき、妹の零が生まれてきた。
だけど、零のことはお母さん達はこれでもかってぐらい可愛がった。
零には、服も買うしおもちゃも買うし愛情をいっぱいもらってた。
私のことを空気のように扱われてるのを知ってたから私のただでさえ少ないものを全部零に取られた。
その頃はまだ良かったの...。
零は今、中学二年。
最近は人間関係にも手を出してきた。
信頼してた友達も大好きだった彼氏も。
みんな、零に取られた...。
零はね、私の物を奪ったあとに必ず言うの...
『お姉ちゃんなんて、誰にも望まれてない命なんだよ?
...お姉ちゃんの癖に彼氏とか友達作っちゃってマジ不愉快。
お姉ちゃんの物は私の物だから!』
って...。
私はね..."望まれてない命"なのっ!」

