ヤクザに愛された女

でも、この人もカッコいい...


湊の周りはイケメンしかダメと言う決まりでもあるのだろうか...


厳つい人に話しかけられて戸惑っていると



「すいません...自分同じく若の側近と運転手の立花泰人(たちばな やすと)と言います。」


厳つい人は泰人さんか...


「あっ...はい。よろしくお願いします。」


ペコリとお辞儀をすると、


「...麗愛、頭なんて下げなくてもいい」


横から聞こえた低温ボイス。

チラリと横をみると綺麗な瞳をした湊と目があった。


「....なんで、そんなところに座るんだ?」


まあ...湊が言うのもしょうがないよね...


わたしは今広いリムジンの一番端っこにちょこんと座っている。


「もっと、こっちこい」


そう言われるが無言で返し動かない。


すると...

グイッ


「キャッ...」

いきなり腰を抱かれ湊のそばに引き寄せられた。
 
お陰で、もうぴったりくっついちゃってる...


「もう...何するのよ」


なかなか、離そうとしない湊に話しかける。


「別にいいだろ...今日からはずっと一緒なんだから」


.....行くところがない私は自然にそうなるのが普通だけどその時はその時。

今は今だよね?


「麗愛さん...若に何をいっても無駄ですよ...。

....それより、若変わりましたね」


爽やかな笑みを浮かべながら私と湊に喋りかける...。


「....麗愛さん、氷の皇帝って知ってますか?」


「氷の皇帝...?....知ってます。」

「そうですか。氷の皇帝は実は若なんです。」   

チラリと湊に視線を向けながら話を続ける要弥さん。


「...女が大嫌いでことごとく冷たく鋭い視線を向け女には容赦しない...それがたとえ男でも。
 
これが、若につけられたあだ名?みたいなもんです。」


女には容赦ない?女には鋭い視線?大嫌い?


なら...なんで私のこと...


疑問に思っていると


「...それだけ、麗愛さんが大事なんですよ。

最初は、俺もびっくりしたよ。

湊が、女を自ら連れてくるなんて」


完全に敬語が崩れた要弥さん。


なんで...?親しいのかな?


「あぁ...ごめんね?麗愛ちゃん。

俺と湊、泰人は幼馴染みなんだ。」


へぇ~!  


....いつのまにか、麗愛"ちゃん"に変わってるけど..


「ちっ...うるせーぞ。少しは黙れ」

低い舌打ちを溢した湊。