我ながら馬鹿なこと したなあって思うよ。 だって、姉さんは姉さんであって、 誰にも何にも代えられないのに。 美花子と姉さんをダブらせるなんてね。 ……トチ狂ったとしか思えない。 至極愉快そうに言いながら、 青年は、ふーっ、と溜息をついた。 そして一言。 レモンティーのおかわりを、 貰えないかな。 私は後ろに控えた女性に、 レモンティーのおかわりを頼んだ。