全く……自分でも吐き気がする程、 あの頃の僕はまだ子供だったんだよ。 単純で、馬鹿な子供。 そう言って、 青年は肩を竦め、 レモンティーを一口飲んだ。 そして青年はこの白い空間に ぽっかりと開いた窓の外を見る。 その目は、 まるで子供の頃のことを 思い出すかのように、 遠い目だった。