その次の日の放課後、やっと碧依くんとお家デートだー♪


碧依くんの部屋に行けるんだよ!?


楽しみ過ぎてヤバイでしょ、これ……。


「碧依くん!手繋いで!」

「…寒いから繋いであげる」

「あ、顔真っ赤。碧依くんが赤くなってる!」

「寒いからだよ。勘違いしないで」

「か、可愛い…!」


初めて来た碧依くんち方面の駅。


あたしの家と真逆で定期通ってないから、切符を買って電車に乗る。


切符代払うって言ってくれたけど、さすがに申し訳ないから断った。


案の定、昨日の夜寝れなかったからそれぐらい楽しみ。



「碧依くーん。まだ着かないのー?」

「最後から2番目の駅で降りる。で、そこからバスで15分」

「遠くないですか!?」

「そう?片道1時間半ぐらいだよ」


こんなに時間掛けて学校に来てたなんて…!!


びっくりだよ…。



やっと電車を降りてバスに乗ると、近付いて来るのは閑静な住宅街。


お金持ち多そう………。