普段の授業なら碧依くんの隣にいられるけど、唯一いられない教科。


それが体育!!


碧依くんを見詰めてられない!


「ほら、羽珠。早く更衣室行かないと時間無くなるよ」

「ヤダー!碧依くんと離れたくないー!なんで男女別なのー!」

「はぁー……しょうがないでしょ。…神木」

「ん。分かった」


皐月が呆れた顔で、碧依くんを呼ぶ。


呼ばれた碧依くんは素直に来て、あたしをジッと見詰めた。


ほわぁ……カッコイイ。


「体育頑張ってね。俺は側にいられないけど、羽珠の頑張ってる姿好きだから」

「きゃー!!碧依くんが甘いこと言ったー!」

「これでいい?星野」

「うん。助かった。はい、更衣室行くよ〜」

「行くー!バイバイ、碧依くん♪」


手を振りかえしてくれた碧依くんにもきゅん。


まんまと、皐月と碧依くんの策にハメられてるけどいいもん!


それぐらい好きなの。