自分勝手にあたしが拗ねたのに、結局は碧依くんが助けに来てくれた。
子供っぽいあたしが悪いのに……。
ごめんねとありがとうの、どっちを伝えたらいいか分からない。
「……星野から聞いた。今、羽珠が屋上でコクられてるって」
「それで来てくれたの?」
「だって、羽珠が変な男にふらふら着いてったら困るじゃん」
「ごめんなさい……」
「別に謝らなくていいけど…。何もなかったから良かった」
そう言って、碧依くんはあたしの少し後ろを歩く。
隣に並んで歩きたいな…なんて。
もう碧依くんは、あたしのこと許してくれないかな?
あたしね、碧依くんのこと大好き。
だからこそ婚約者の園寺さんの存在に嫉妬しちゃった……。
カッコ悪いよね……。
その時、ぐっとあたしの右手首が掴まれた。
そのまま振り向くと、碧依くんの端整な顔が間近にあって………
ちゅっと唇が触れた。
あっ、あ、あ、あたし碧依くんとキスしてる!!?
全身が一気に熱を帯びて火照る。

