【羽珠side】
昼休みのお弁当中、皐月から聞いた衝撃の事実。
あたしはびっくりして箸を止めた。
「あの人見知りそうな神木が、わざわざあたしに聞いてきたんだよ?許してやれば」
「…うん」
「婚約者がいても、羽珠に本気ならそれで良いじゃん。縛り付け過ぎてもダメでしょ、違う?」
「…うん。そうだよね…」
「……テンション下がり過ぎ」
まさか碧依くんが、そこまでしてくれてたなんて………
自分勝手にもほどがあったよ、あたし……。
これじゃあ、ただのバカじゃん!!
ほんとは、あたしだって今すぐ仲直りしたいけど……
“婚約者”って響きがあたしをモヤモヤする心に変化させる。
「羽珠も大人にならないとね。ちゃんと素直になりなさい」
「碧依くんにも同じこと言われた…」
「羽珠より神木の方が、よっぽど大人じゃない」
ううっ……それを言われたらもう否定出来ません。
あたしが子供っぽ過ぎるんだ…。
ほんとは、呆れるほど碧依くんのこと大好きだよ。

