俺が羽珠の笑顔好きって言ったから?
悲しいこと、不安なこと、全部俺に言ってほしいのに。
「男ならシャキッとしなよ。ちょっと強引なぐらいがいいの!……保健室」
「保健室…?保健室に羽珠いるの?」
「最近ずっといるから。行ったら喜ぶんじゃない?」
「行って来る……」
俺は急いで教室から出て、保健室に行く。
保健室ってどこだっけ?
なかなか、行くことないからイマイチ道分かんないや………。
ーーガラガラ……
保健室のドアを開けると、保健の先生は不在。
ドアに掛けてあるボードを見ると『職員室にいます』って書いてある。
保健室独特の薬品の匂いが鼻につく。
一つだけカーテンが閉まってるベッドがあって、ゆっくり開けると布団から覗くふわふわの茶髪。
羽珠だ。
規則正しく寝息を立てる。
寝顔……可愛い。
「羽珠……」
髪をそっと撫でてみた。

