猫系男子は時々ライオン




会話が続かないのはいつものことだけど彼女の話となると、ねぇ?


男の子って盛り上がるもんじゃないの?


ちょっとは照れちゃったりしてさ!?


「じゃあその女の子何組?」

「…A組かB組」

「碧依くん!クラスぐらい覚えといてあげなさい!用事あって行く時どうするのさ!」

「別に用事ないし。すぐに別れるからいいよ」


すぐに別れるって………


そんなの分からないじゃんか。


だけど、碧依くんはいつもと変わらないポーカーフェースで淡々としてる。



皐月の言う通り、碧依くんて何考えてるか分からないよね〜。


影ありそうな、そんな部分があたしは大好きだけど!


彼女がいても片思いし続けるもん。


「でも、あたし碧依くんのこと諦めないから!」

「勝手にすれば」

「うん!勝手にする〜♪」

「……ほんとに小宮って意味分かんない」


あ………目合った。


呆れた表情だけど、気だるそうな目付きがたまらなく好き!



「今日も碧依くん大好き〜!!」