猫系男子は時々ライオン




次の日の学校は隣の席が気まずくてしょうがなかった。


だから、朝のホームルームのチャイムが鳴るまでは皐月の席に頼りっぱなし。


「おはよう」も言ってない。


「……チャイム鳴ってるよ、羽珠。嫌でも戻らないと」

「うん…。ごめん、ありがと!皐月」

「無理して笑わないで、よろしい」


昨日の夜、泣き付いて電話したから皐月は理由を知ってるわけで……


あたしの頭を優しく撫でる。



うん、頑張らなきゃ。



何も言わないで席に着くと、碧依くんがスマホから顔を上げてチラッとあたしを見た。


だけどすぐ目をスマホの画面に戻して何も言ってくれない。


何か声掛けるぐらいしてよ…。



朝のホームルームが終わって、あたしが皐月の席に行こうとすると、手首を掴まれた。


その掴んだ相手は碧依くんで……。


「なんで昨日、一人で勝手に帰ったの?」

「それはっ……碧依くんがあたしに嘘付いてたから」

「嘘?俺、羽珠に隠し事してない」

「してるでしょ!もう知らない……」



掴まれた腕を振りほどいたあたしは、もう碧依くんの顔を見れなかった。


可愛くない意地っ張り。