猫系男子は時々ライオン




何もかもが嫌になって忘れたくて、家に帰った瞬間に部屋へ直行してベッドに潜り込んだ。


もうヤダ………


何も知らないで、聞かされないで、大好きって言葉をずっと言い続けてたあたしがバカバカしい。


スマホをベッドの上に置いていると、いつもの着信音が鳴り響く。


碧依くんだ………。


だけど、あたしはスマホをベッドの下に投げ捨てた。



「碧依くんなんて…大嫌いだ」



口ではそう言ってるけど、胸がチクッと痛む。


碧依くん……ほんとのこと言ってよ。


涙が溢れてくるのをぎゅっと両手で押さえながら、声も堪える。



婚約者がいて、あたしと付き合ってたら、あたしが浮気者じゃん……。



もう疲れた……。


あんなに好きで好きで……やっと付き合えたのに、空回りじゃんか…。


そんな自分にも腹が立つ。



碧依くんのこと大好きだよ。


でも、あたし大嫌い。