また次の日の昼休みに、いつも通り皐月とお弁当を食べてると「あっ」と声を出した。
「どうしたの皐月?」
「やっぱやめとくわ。だって、羽珠傷付くし」
「傷付かないから教えて!めちゃくちゃ気になるもん!」
「……神木に彼女出来たらしい」
カチャ……っと手に持ってた箸を床に落とした。
愛しの碧依くんに彼女!!?
そんなの傷付くどころか……
「絶対に諦めない!!どこの女!?」
「そこまで知らないわよ。直接、本人に聞いてみれば?」
「そうする!!」
あたしは早速、午後の授業が始まる前に席に着きスマホをいじる碧依くんの横顔に話し掛けた。
「ねぇ!碧依くんって…彼女いるの?」
「いるよ」
「うっ……ダメージ強い…」
大好きな人の口から彼女の話なんざ聞きたくないけど、知りたい、かも…。
「どんな女の子?可愛い?」
「普通」
「えっと……部活とかやってる子なの?」
「知らない」
ほんとに彼女と付き合ってるの!?
人に興味なさ過ぎじゃん!

