ここは嘘つかないで正直に答えよう。
だって、俺がほんとに大切なのは羽珠だし婚約者なんて関係ない。
口を開こうとした時に、ユリアが「あっ!」と声を出してまた俺に擦り寄って来た。
「聞いて聞いて♪来週の月曜日からね、碧依と同じ学校通うの〜♪」
「……え?」
「日本の学校初めてだから楽しみ〜♪碧依と同じクラスになりたいなっ」
「あっそ……」
まさかの同じ学校とか………。
ユリアは気分良さそうに鼻歌混じりで、ベッドに寝っ転がった。
だから、それ俺のベッド。
俺の指をぎゅっと握って小さく言った。
「私、碧依のこと大好きよ。これからもずっと側にいてくれるでしょ?」
「……俺だっていずれかはユリアから離れるよ。結婚する相手ぐらい自分で決める」
「無理だよ?私達、もう約束してるんだもん」
「そんなの俺がどうにかしてみせる。俺は、ユリアと結婚するつもりないから」
「日本語分かんないから、理解出来ないもーん」
つくづく厄介な女の子が俺の婚約者だ。
俺が困った顔をしても、ニコッと色のある笑みを含むユリアは小悪魔。

