学校が終わって家に帰ったら、なぜか母さんと一緒にいた。


今日、アメリカから帰国したばっかりらしい。


「あのね〜ほんとは、9月から日本に来ようと思ってたんだけど、新学期で忙しくて。10月になっちゃったぁ〜」

「分かったから、そんなくっつかないで。部屋広いんだし」

「久しぶりの碧依だもん」



ユリアとは俺がアメリカにいた頃の近所にいた幼なじみで、何しろ親が医者ってゆう共通点があった。


実際、俺の家よりユリアの家の方がすごいと思う。


アメリカの大学病院院長の一人娘だから。


俺が自分で言うのもアレだけど、ユリアは昔から俺のことが大好き過ぎる。


だから、うるさい羽珠の対応も完璧に出来たわけ。



俺は彼女の羽珠の方が大切で好きだよ。



「はぁ〜!!?who!?この女誰!碧依といるなんて図々しい!!」

「ちょっと、勝手に人のスマホ見る方が図々しい」

「答えてよっ!私は碧依のfianceeでしょ!?もう!」


フィアンセ…うん、婚約者ね。


久しぶりに日本来てるせいか、多少英語混じってるし……。



スマホのフォルダに入ってた俺と羽珠で写ってる写真を悔しそうに眺める。