猫系男子は時々ライオン




俺の隣を嬉しそうに笑って、ものすごくたくさん喋りながら歩く。


小宮の笑顔ばっかりに目がいって、正直話の内容は覚えてない。


それぐらい笑顔が好き。


「碧依くん聞いてる〜?」

「聞いてるけど、聞いてない」

「もう!女の子の話はちゃんと聞かないとダメだよ!」


頬をぷくっと膨らませて怒ったように先を歩く。



そんな先を歩いてく小宮の手を、さりげなく繋いでみた。


……あったかい、すごく。


「ひゃあっ!!あっ、碧依くん!?」

「あ……嫌だった?」

「違う!全然嫌じゃない!むしろ、すごく幸せ!ただ…」

「ただ?」

「恥ずかしいよね〜……嬉しいけど距離が近くなるし、照れるってゆうか……。嫌じゃないからね!ごめんね!」


ボンって音が出そうなほど、顔を真っ赤にして俯く。


小宮って思ってたより恋愛慣れしてないかも。


手繋いでてもぎこちないし。


「彼氏いたことないの?」

「へっ!?……お、お恥ずかしいことに一度も……」

「ふーん……」



ううん、それもそれでなんか嬉しい。


変に慣れてる子よりは、よっぽど好きだよ。