あたしは静かに机にカバンを置いて、碧依くんを見るとバチッと視線が重なる。
目が合うだけで全身が熱くなるよ……。
「お、おはよ!碧依くん」
「…おはよ。ねぇ、なんで俺のこと避けたの?」
「え、えー?なんのこと?」
「いつも朝イチで俺に挨拶してくるのに、今日は朝陽の彼女のとこ行った」
バレてたかっ!!
そんな不安そうな目であたしを見ないでよ〜!
碧依くんズルイ。
困るあたしに追い打ちを掛けるように、碧依くんは目を逸らさずに見詰めてくる。
「も、もう碧依くん嫌い!策士!」
「ショック。俺は小宮のこと好きなのにな……」
「あたしも碧依くん好き!大好きだよ!嫌わないで〜!!」
「はいはい。静かにして」
碧依くんが指差す先には、笑顔が黒い担任が……。
俯き気味にふっと笑う碧依くんは、カッコよくて可愛い策士で彼氏だ。
あたしは、どんどん君に溺れてく。

