そんな俺の悩みを膨らますように、また俺の心を締め付ける。


小宮のその笑顔は無敵だね。


「碧依くん!見てみて〜!今日ね、朝のコンビニでクッキー買ったの!一緒に食べようよ♪」

「いつも一緒にいる朝陽の彼女と食べないの?」

「だって〜……あの雰囲気だよー?」


小宮が膨れて指差す方を見れば、窓際の席で楽しそうに話す二人の姿。


あれは入り込みにくい。


「ね?だから一緒に食べよーよ」

「……ん。食べる」

「やった〜!チョコとプレーンどっちがいい?」

「チョコ」

「じゃあ、あたしもチョコにするー♪碧依くんとカップルみたーい!!」


渡されたチョコのクッキーは甘くて、後味は少し苦い。


小宮は隣で美味しそうにクッキーを頬張る。


可愛い、かも。


「どこのコンビニで売ってたの?」

「学校の隣のコンビニ!おいしいよね〜」

「うん。おいしい」



俺のこと好きなら伝わってよ。


俺が小宮のこと好きだって気持ち。