「まだコクってねぇの?」
「俺が小宮にコクるわけないじゃん」
「おっそ!究極に遅いな!」
なんて昼休みにバカにされる俺。
こんなこと言われながら食べる購買のパンは、マズく感じる。
そもそも、なんで俺がここまで朝陽に説教されなきゃないのさ……。
「変に思わせ振りな態度取って告白しない。……ダメだわ〜碧依」
「分かったよ。すれば良いんでしょ、告白」
「そうだよ!で?いつする?今日の放課後でもするか!?」
「……しないよ」
前の椅子に座ってる朝陽は、俺の机に項垂れる。
呆れたようにため息を大きく吐いて、俺を見上げた。
「伝えないとお前も小宮ちゃんもツライぞ?笑顔でいる子ほど、傷みとかツラさ隠すからな」
「来月までには必ずコクる」
「言ったな?絶対だぞ!」
「絶対。俺だって小宮のこと好きだから」
「じゃあ、なんで躊躇する必要あんだよ?」
「色々と厄介事があるの」
それが唯一の俺の枷になってるから、踏み出せないんだ。

