猫系男子は時々ライオン




朝のホームルーム中もずっと机に突っ伏したままで、明らかにいつもの倍に静か。


ここまで静かになってたら、さすがに心配ってゆうか……落ち着かない。


俺は一人でふらっと一階に降りて自販機に行った。



そこで今あんまり会いたくない人にバッタリ。


「おっはよ♪碧依!」

「ん、おはよ。朝陽」


自販機でコーラを買ってる遅刻常連者の朝陽。


俺はその隣で冷たいココアを買った。


「あれ?碧依ってココアなんて飲んだっけ?水しか飲んでるとこ見たことないんだけど」

「……関係ないじゃん」

「ほほぉ〜………さては、小宮ちゃんにだな♪」

「違うし。たまに水以外のヤツ飲みたかっただけ」

「可愛くねぇな〜!認めちゃえよ」


バシバシ背中を叩かれる。


痛いからやめて。



冷たいココアの缶を持って教室に戻り、隣の机に静かに置いた。


………腹立つけど朝陽の言ってたこと図星。


「ん……ココアだ!!誰〜?皐月?」

「それ飲んだら少しは涼しくなるんじゃないの」

「え……まさか碧依くん!?」

「だって隣で暑いって連呼されてたら、うるさいから」

「ありがと〜♪最近の碧依くん優しい!好きー!」


笑顔にまた胸が苦しく締め付けらて、顔を逸らした。


俺は優しくないよ。