セレブでエリートってことは、よーく理解した!
もっと聞きたいし、話したいことあるけど探り過ぎたら碧依くんも嫌だよね。
あたしが口を閉じると、珍しく碧依くんが沈黙を破った。
「もう……聞きたいことないの?」
「聞いていいの?」
「別にいいよ。小宮だし」
あたしだけ特別って思っちゃう。
だけど……ううん、やめとく。
「聞かないよ」
「……なんで?」
「いつか碧依くんが言ってくれるの待つ。自分から言わないってことは、あんまり話したくないことだもん!」
「たまには気使えるんだね」
「もちろんよっ!いつも、バカじゃないの!」
力なく立ち上がった碧依くんは、あたしに言った。
「小宮。帰るよ」
「あ、うん!帰る!」
正直まだ碧依くんと一緒にいたいけど、目的のプール掃除終わっちゃった…。
碧依くんのジャージを肩にかけて、名残り惜しさを感じつつ、プールを出た。

