照れ隠しをしたくて、羽珠がかけてくれたであろう毛布で顔を隠した。
絶対、今の俺顔赤い……。
「はははっ!珍しい〜!碧依くんが照れてます!」
「バカ。照れてない」
「正直に言いなよ〜♪」
「うるさい。口塞ぐよ」
あ、ほら……静かになった。
照れて両手で口を塞ぐ羽珠の手に、自然と目がいった。
左手、左薬指。
そろそろ…幸せにしてあげる時期なのかな、って最近考える。
「ど、どうしたの?」
「なんでもないよ」
そんな風に良いつつ、羽珠の左手を握ってみた。
細くてキレイな長い指。
キラキラした短めのネイルが、すげー似合ってる。
「もうちょい待ってね」
「えっ?」
「あと少しだけ」
「やっぱり、碧依くん寝ぼけてるー!」
ケラケラ笑う羽珠をもっと笑顔にしてあげたい。
その笑顔の理由が、自分だったら幸せじゃんか。

