猫系男子は時々ライオン




必死な羽珠のお願いで、家にあった入浴剤とやらを使った。


泡風呂ってヤツ?


羽珠の体見えないんですけど。


「泡風呂やっぱ良いよね〜♪」

「全然良くない……」

「碧依くんは泡苦手?」

「嫌い。俺の邪魔するから」

「邪魔?何が?」


思いっきり疑問の顔。


羽珠は知らなくて良いよ。


本当のこと教えたら、恥ずかしがって風呂出て行きそうだから……。



風呂を出てから、二人で食べたアイス。


時々、羽珠が買って来ては俺んちの冷凍庫に入れてくれる。


一人の時には、あんまり食べないけど。


「最近はお仕事どう?やっぱ、お医者さんて忙しい?」

「かなり。寝る時間もあんま無いしね」

「うーん…。そっかぁ……」


俺の隣に座って眉をひそめる。


羽珠に心配かけちゃダメだ。


大変なのは俺だけじゃなくて、羽珠にも共通してるから。


「無理しないで…は碧依くんに通用しないよね〜」

「あんま通用しないね」

「あはは!だよね。でも…ほんとに無理はダメね?」

「分かってる。羽珠もね」


笑顔で頷く羽珠にこそ、俺は心配を覚えるんだ。