猫系男子は時々ライオン




3日振りにマンションに帰った。


誰もいない真っ暗で生活感のない室内。



リューシンも今は他の病院で研修医やってるから、お互い忙しい。


ってことで、隣同士なのにしばらく会ってない。


医者不足なんてよく言ったものだ。



実際、羽珠にも全く会ってないし。


連絡だって取り合ってない。


羽珠も化粧品会社に就職して忙しいみたい。


そろそろ幸せにしてあげたいとは思うけど、今の俺じゃまだダメだ。


せいぜい、研修医卒業しないと。



羽珠やリューシンと会わない分、父親と話す時間が増えた。


同じ医者としての話。


それで、実家に帰る機会も前よりは多くなった気がする。


「医者は大変だろう?慣れたか?」

「全く慣れない」

「ははっ!だろうな。でも、まぁ……碧依なら出来るだろう?」

「分かんない。でも、俺に出来ることは全力でやってみる」

「…碧依も大人になったな」


だって、一応もう大人だし?


早く羽珠の側にいたいから、俺なりに頑張るよ。