【碧依side】
寝不足の体に苦いコーヒーを流し込んだ。
苦いのなんて大嫌い。
でも、少しでも目が覚めるようにするにはここまでしないと無理………。
「先生、回診の時間です」
「…はーい…」
やっと大学を卒業した俺。
今は研修医期間2年目の冬。
もうすぐ研修医とはサラバだけど、ガンガン夜勤で使われる。
ツライ……。
「きゃー!神木先生じゃないの〜!」
「今日もカッコイイこと〜♪髪切ったのかしら!?」
「ほんの少しだけ切りましたね…」
「やーん!私、前の方が好きだったわ〜!前髪長めのやつ!!」
病室に行けば、おばちゃんの患者さん達がめちゃくちゃ騒ぐ。
もう明日退院……いや、今日中に退院で大丈夫そう。
あとで主治医の先生に相談しとこ…。
てか、そろそろ仮眠取りたいなー……。
「神木先生!可愛いから、プリンあげちゃーう♪」
「あ、ありがとうございます」
いつも回診が終わる頃には、手にいっぱいお菓子もってる。
甘いの好きだけど、寝たいー……。

