俺には羽珠がいるのに………。
別にこの人のこと好きなわけでもないのに罪悪感。
羽珠に会いたいなー…なんて。
「教えてあげよっか?ほら!あたし先輩だし!」
「あ、いや…ほんと大丈夫ですから」
「遠慮しないでよ〜!ねっ?なんなら……ウチ来る?」
「すんません。俺、彼女いるので。それじゃあ…」
「待ってよ〜!もう!」
ヤダヤダヤダ…!
グイグイ来られ過ぎて逆に怖いし…!
教科書やルーズリーフを無理矢理カバンに押し込んで、早歩きで自習スペースを出た。
今度、自習する時はリューシンにも着いて来てもらお……。
無駄に広い一人暮らしの家に帰って、ソファーに倒れ込む。
一人は嫌いじゃない。
でもな……羽珠に会えてないせいか、なんか虚しい。
「やっほ〜♪碧依!」
「え、はぁ?リューシン…。急に入んないでよ」
「仕方ないじゃーん!お互い合鍵持ってる仲なんだからっ♪」
「キモイ……」
「ショックー!」
正直、今はリューシンのウザさが有難い。
俺も頑張んなきゃね。

