まだ入学したばっかだけど、もう心折れそう……。
人の命に関わる仕事だから当たり前だけど、覚える内容が多い。
そして難しい……。
「碧依〜!今日も終わったから帰ろーぜー♪」
「ごめん。リューシン先帰ってて?」
「えーっ!あ、羽珠とデート!?」
「いや、今の講義のとこ分かんないから自習してから帰る」
「碧依って真面目だな……。じゃ、お先に!」
リューシンと俺は同じマンションの隣同士で一人暮らし中。
大学まで徒歩10分の距離。
だから時間が遅くなっても、そこまで帰るのは苦じゃない。
自習スペースの窓際の一番後ろ。
ここが決まって俺の席。
「あら?今日も自習してるの〜?」
「…あ、はい。分かんないんで…」
「えらいわね〜♪碧依くん、だっけ?」
「そうですけど…」
今日も来た。
名前も分からないけど、俺によく絡んで来る女の先輩。
名前は興味ないから忘れちゃったけど、4年生。
リューシンと月都曰く、俺はこの先輩に狙われてるらしい……。

