激怒した水泳部顧問の独身おばちゃん先生が、ビシッと一言。
『神木と小宮は放課後、プール掃除!終わるまで帰るの禁止!!』
とゆうわけで、碧依くんも巻き添えになり二人でプール掃除です、はい。
それにしても高校のプールって広過ぎでしょ!!
あたしは、プールに水をはりながら足だけをプールに下ろした。
なかなか水溜まらないなぁ〜……。
暑過ぎて日焼けしそう……碧依くんいなくなっちゃったし。
「碧依くんどこー……。あたしを一人にするのかー…」
「俺って、そこまで責任感なく見える?」
「碧依くん!ぶはっ!?」
戻って来たと思ったら、いきなり頭から何かかけられた!?
視界真っ暗!!
頭にかかるモノをぐっと手で引っ張ると体育のジャージ…?
サイズ感からして大き過ぎるから、あたしのじゃないし………
碧依くんを見上げると、いつもの如くぷいっと顔を逸らして言った。
「暑いとか、日焼けするーとか、ずっと騒いでたから……日除け」
「じゃあこれって……」
「俺のジャージ」
「碧依くんのジャージ!!」
左胸を見るとジャージにしっかり“神木”と刺繍が。
し、幸せ過ぎるんだけど……。