なんだかんだ言って、めんどくさい時もあったけど楽しかった。
俺を本気で好きでいてくれる女の子にも出会えたし。
実際、冷静でいる俺だけど結構寂しいよ。
「卒業したくない…」
「しなきゃないから我慢ね」
「うぅー…碧依くんと離れるのヤダ…。会えないのツライ…」
「大丈夫だから。もう泣かないで。目腫れるよ」
「うーっ…無理ぃー!」
寂しがりやで可愛い彼女。
俺って幸せ者だな。
静かで肌寒い体育館で行われた卒業式。
そう、静かなのはほんの数分で。
「うっ、ぐずっ…うーっ!」
「はぁー………」
隣に座ってる朝陽の泣き声が、めちゃくちゃうるさい……。
嗚咽ヤバイ。
心配になるレベル。
「うるさいよ。朝陽…」
「碧依も泣けよぉー…!」
「泣かないよ。俺、彼女いる前で泣けない」
「俺だけカッコ悪いー!」
あとで、男前な彼女の星野に慰めてもらえば良い。

