猫系男子は時々ライオン




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2ヶ月振りぐらいで袖を通した制服。


今日で着るのも最後。


ネクタイを締めて少しだけ緩くする。


なんか……寂しいかも。



学校に行くと、校門にデカデカと『卒業式』の板が掲げられてる。


3年間って早い。


あっという間だった。



「あ…神木。おはよ」

「ん?星野、はよ」


教室に入ると珍しく星野から挨拶された。


呆れた目付きで星野が指差す先には、顔を真っ赤にして泣きじゃくる朝陽と……羽珠。


羽珠泣き過ぎ……。


「あーおーい``ー!!なんだよ!その、ポーカーフェース!!」

「えっ…いや、泣くの早過ぎでしょ…」

「俺と離れるの寂しくないのがぁー!」

「寂しいけど、そこまでじゃない」

「冷たいなぁ〜!!皐月ぃー!!」

「やっ!ちょ、制服濡れるから抱きつくな」


朝陽はバッシバシ背中叩かれてるし。



羽珠は無言で俺をジーっと見詰める。


潤んだ瞳から大粒の涙が落ちた。


泣き顔可愛いけど可哀想……。


「碧依くんっ…ぐすっ、うっ…」

「はいはい。泣くなって」


擦り寄って来た羽珠を抱きしめた。