猫系男子は時々ライオン




卒業式まで俺ら3年は学校休み。


だから、この期間を利用して大学に近い家を探す。


家から通うには遠い距離だから、春から一人暮らしを考えてる。



「碧依。この家なんてどうだ?」

「俺、一人暮らしだよ?部屋数多過ぎ。余す」

「良いじゃないか。羽珠ちゃんが泊まりに来たら…」

「一緒の部屋で寝るから良い」


あれだけ交際に反対してた父親。


それが、今は羽珠のこと可愛がってる。


昨日、羽珠が帰って入れ違いで父親がドイツから帰って来た。


軽くショック受けてたし……。


「なら、この家はどうだ。部屋数は少ないが広い」

「一人暮らしの大学生に、リビング20畳は広過ぎる…」

「そうか?」



んー……父親と見事に価値観合わない。


俺って結構庶民的に育ったな……。



一人暮らしなら、家賃そこそこの一間で良い。


羽珠の暮らすったら話は違ってくるけど。



俺が羽珠を幸せに出来るのは、きっとまだ先の話。