離れた唇を見詰めると、小さく口角を上げて笑った。
普段はクールなのに、可愛らしい笑顔。
「ね?これで羽珠も分かったしょ?」
「えっ?」
「男って突拍子ないこと言い出すし、バカな生き物」
「…うん…。そうかも…」
「だから、想良のこと応援してあげて?将来の俺の助手」
嬉しそうに話す碧依くん。
想良にちょっと嫉妬………。
近い将来の弟の夢。
お姉ちゃんのあたしが、ちゃんと応援してあげなきゃね?
想良も、碧依くんも頑張って。
「もっかい、キスしとく?」
「しっ、しないよ!!だーかーら!ここ教室だよっ!?」
「知ってる。俺、そこまでバカじゃない」
「さっきは、男はバカな生き物とか言ってたクセにぃ〜…」
「唇、塞がれたい?」
あたしの唇を人差し指でなぞり、色っぽく言う。
もっ……無理ぃぃぃ!!!
「申し訳ございませんでした…」
「よろしい」
碧依くんは強いっす……。

