そいえば、羽珠ってどこに進学するの?
てか、何になりたいんだろ。
俺の行き先だけ支えてもらって、羽珠のことは聞いてなかった。
「羽珠はどこに進学すんの?」
「あたし?今んとこ美専かな〜」
「び、びせん?」
「美容専門学校ねっ!メイクの勉強したいなぁーって♪」
羽珠らしい選択種。
いつもなんとなく違う化粧だったりするもんね。
唇の色とか、目元の色とか。
「頑張って」
「あ、碧依くんから応援メッセージ!!頑張るー!!」
顔赤くしちゃって可愛い。
束の間の幸せは短く感じる。
放課後はまた勉強会。
数学とか公式あり過ぎだろ……。
「神木。4番の答えは?」
「多分、250」
「合ってるが、多分ってなんだ!多分じゃダメだぞ〜」
そんなの自分が一番知ってるってば。
実際、それぐらい切羽詰まった状態。
こんなんで、来年試験受けて大丈夫かめちゃくちゃ不安。
羽珠も医学部受ければ一緒にいられるのに……。
「ドンマイ!碧依くん!」
「…どうも」
橘に慰められてる俺って……。

