皐月に「今ならまだ間に合う」って言われてからのあたし。
和希くんとのお付き合いを考えるようになっちゃった……。
碧依くんは……
あたしのことどう思ってるの?
“好き”って感情はもうない?
やっぱり、碧依くんの隣に戻りたいよ……。
「羽珠ちゃーん。帰ろ」
「和希くん…。うん、帰ろっか!」
放課後、いつも通りあたしのクラスに和希くんが迎えに来る。
下駄箱を出れば、和希くんがあたしの手を握る。
指を絡めて再度、気付かされたこと。
あたしはきっと君じゃない。
和希くんは優しくてカッコいい。
でも、碧依くんじゃないんだ………。
「あのっ…和希くん」
「ん?どうしたの?」
「あたし……ほんとにごめん!」
「急に謝らないでよ!なんかあった?」
こんな時まで優しくしないで。
あたしは今から、和希くんを傷付けちゃうことになるから……。
「和希くん、あたしね…」
「うん。分かってるよ」
「へっ?」
「俺じゃないんでしょ?羽珠ちゃんの好きな人」
どうして、そんなに優しく笑うの?
涙出てくるじゃん………。

